“擦過傷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さっかしょう55.6%
かすりきず22.2%
すりきず22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暗い溝崖みぞがけで、したたか奔馬の背から振り落され、右の肩を打ち、右額みぎびたいへも、大きな擦過傷さっかしょうを負ったうえに、念入りに風邪までひきこんでしまったのだ。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(左の脇腹に擦過傷かすりきずを一つ負うただけで、金鵄きんし勲章をもらって、人からは日露戦争の勇士だの、なんだのと云われるが、なにが面白い)
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その二の腕に出来た原因不明の擦過傷すりきずを、黒いアゴヒゲをやした医者らしい男が
幽霊と推進機 (新字新仮名) / 夢野久作(著)