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擦過傷
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さっかしょう
ふりがな文庫
“
擦過傷
(
さっかしょう
)” の例文
暗い
溝崖
(
みぞがけ
)
で、したたか奔馬の背から振り落され、右の肩を打ち、
右額
(
みぎびたい
)
へも、大きな
擦過傷
(
さっかしょう
)
を負ったうえに、念入りに風邪までひきこんでしまったのだ。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
更に又、屍体の所々——両方の
掌
(
てのひら
)
、肩、下顎部、
肘
(
ひじ
)
等の露出個所には、無数の軽い
擦過傷
(
さっかしょう
)
が痛々しく残り、タオル地の寝巻にも二、三の
綻
(
ほこ
)
ろびが認められた。
デパートの絞刑吏
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
養子は手足に少し
擦過傷
(
さっかしょう
)
を受けていたが、それも大した事はなく、乙子は異常な恐怖に病的におびえて貧血していたけれど、着物の裾が裂けているばかりだった。
九月一日
(新字新仮名)
/
水上滝太郎
(著)
但
(
ただ
)
し三人の住所は近所ではなくバラバラであった。第三に三人の屍体は同様の
打撲傷
(
だぼくしょう
)
や
擦過傷
(
さっかしょう
)
に
蔽
(
おお
)
われていたが、別にピストルを射ちこんだ跡もなければ、
刃物
(
はもの
)
で
抉
(
えぐ
)
った様子もない。
地獄街道
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
深い
擦過傷
(
さっかしょう
)
が、幾つも幾つも遠慮なく付いている。
カンカン虫殺人事件
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
“擦過傷”の意味
《名詞》
擦りむいてできた皮膚の傷。すりきず。かすりきず。
(出典:Wiktionary)
“擦過傷”の解説
擦過傷(さっかしょう)とは創傷の一種で、擦りむいてできた傷、いわゆる擦り傷のこと。切れているのではなく、皮膚浅層(真皮まで)が剥がれただけの状態。
(出典:Wikipedia)
擦
常用漢字
中学
部首:⼿
17画
過
常用漢字
小5
部首:⾡
12画
傷
常用漢字
小6
部首:⼈
13画
“擦過”で始まる語句
擦過