“刃物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はもの84.4%
きれもの9.4%
はもん3.1%
ドス3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな場合、刃物はものというものは、不思議な強味を与えるのである。お綱は、それを拾って、暗闇の畳の上へ、くの字形に体を投げた。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いざと云ふ場で貴方の腕が鈍つても、決して為損しそんじの無いやうに、私刃物きれものをお貸し申しませう。さあ、間さん、これをお持ち遊ばせ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
白檜渓というのが刃物はもんヶ崎の岩峡から発源しているが、これは其東側の岩巣から発して北流して小繋に合する沢のことであろう。果してそれならば今は日向倉ひなたぐらの名で呼ばれている。
利根川水源地の山々 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
それは刃物ドスが利くのと、脚力ノビが利くところを云ったもので、実は普通の人とチットモ変らない男ぶりのいい虫も殺さない恰好で
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)