“はもん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
波紋61.9%
刃紋14.3%
破門9.5%
刃文4.8%
刃物4.8%
歯紋4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
キンちゃんの声が大きかったので、池の水面から顔を出していた奇妙な魚がびっくりして、どぶんと波紋はもんをのこして沈んでしまったのだ。
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「なるほど。そうして刃紋はもんの具合はどうじゃな」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「出て行け! 手前はもう破門はもんだ」
心のアンテナ (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
仔細らしく、刃文はもんの匂いのところを見渡しているが、なおいっこう返事がないものですから
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
白檜渓というのが刃物はもんヶ崎の岩峡から発源しているが、これは其東側の岩巣から発して北流して小繋に合する沢のことであろう。果してそれならば今は日向倉ひなたぐらの名で呼ばれている。
利根川水源地の山々 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
これはアイヌの白樺細工にも見られるやり方である。互に歯紋はもんをなしてみ合うのである。これが一種の模様になって装飾の役を務める。
樺細工の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)