“きれもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
切物50.0%
刃物21.4%
権者14.3%
刀剣7.1%
切者7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気を判然はっきりして出直して、切物きれものか、刃物の歯ごたえのあるようにして、私に断然きっぱり、(女と切れない。)と言わしてくれ。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
刃物きれものも悪かったか横にいだぐれえだから心配しんぺえはねえ、浅傷あさでだったは勿怪もっけ僥倖さいわいなんにしても此処に居ちゃアいけねえから、早く船へお乗んなせえ。
水口藩みなくちはんか、膳所藩ぜぜはんか——そうだとすればここの権者きれものは何の誰という人か、その人に向っての手蔓てづる——ただし、彦根の藩中には相当の重役に知り合いがある、そうだ、あれから渡りをつけてやろうか
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
とっさん喧嘩ア止めだ……こいつは止めだ、滅法界めっぽうけえつええ奴もあれば有るものだ、飛びながら抜きやアがッたが、刀尖が己の髷へ当って手拭ぐるみぐというのは、刀剣きれものいのだろうが
前金ニ内通シテクレル故、イチモ損ヲシナカッタカラ、伏ノ市ニハ切者きれものノモノニ、オレガカサヲアケサセタカラ見損ジテ、三匁ノ物ヲオレガ一分入レルト、カセアケガ段々見テ
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)