“権者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごんじや37.5%
きけもの25.0%
きれもの25.0%
ごんじゃ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かやうな御威光でございますから、その頃洛中の老若男女が、大殿様と申しますと、まるで権者ごんじやの再来のやうに尊み合ひましたも、決して無理ではございません。
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
してみると、長谷久兵衛なるものは、悪辣あくらつであるだけに権者きけものである。なんにしても、こいつを押えてかかるのが有利だと伊太夫が覚りました。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そのさと権者きれものが日影者になったのだから、吉原の動揺は一通りではなかったろう。
現に内裡だいりの梅見の宴からの御帰りに、大殿様の御車みくるまの牛がそれて、往来の老人に怪我させた時、その老人がかえって手を合せて、権者ごんじゃのような大殿様の御牛みうしにかけられた冥加みょうがのほどを
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)