“悪辣”の読み方と例文
旧字:惡辣
読み方割合
あくらつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つまり光子さんにはそういううらみあるとこいさして、市会議員に頼まれたもんですから、どんな悪辣あくらつなことかてしかねへんのです。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
奪った財宝の八割までを、自分と勘兵衛とが取り、後の二割を、配下の浪人どもへ分配してやった悪辣あくらつ所業しわざなども思い出された。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
竜之助の剣術ぶりは、かたの如く悪辣あくらつで、文之丞が門弟への扱いぶりはやわらかい、その世間体せけんていの評判は、竜之助よりずっとよろしい。