“惡辣”の読み方と例文
新字:悪辣
読み方割合
あくらつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
惡辣あくらつな高利貸しとなつてゐるのを知るに至つて、もう、既に金ばかり欲しがるあり勝ちな平凡人に過ぎなくなつてゐると侮辱するやうになつた。
若くて惡辣あくらつな溝口屋のために次第に出入りの大名屋敷を奪はれ、三年前伏見屋傳七が死んだ後は、伜の傳之助は店を疊んで行方ゆくへ知れずになつてしまひました。
おきみはいつの間にか、こゝの片目の主人から、途方もない惡辣あくらつな策略のわなに掛けられてゐたのであつた。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)