-
トップ
>
-
惡口
読み方 | 割合 |
わるくち | 64.7% |
あくこう | 35.3% |
「
世話つて、たゞ
不味い
菜を
拵らえて、三
度づゝ
室へ
運んで
呉れる
丈だよ」と
安井は
移り
立てから
此細君の
惡口を
利いてゐた。
「そんだがよ、
先刻見てえに
泣いてんのに
惡口なんぞいふな
罪だよなあ」と
若い
女房等はそれでもしんみりといつた。
「
大豆打にかつ
轉がつた
見てえに
面中穴だらけにしてなあ」
剽輕な
相手は
益惡口を
逞しくした。
群衆は
一聲の
畢る
毎に
笑ひどよめいた。
省愼み置たるとは
是又僞りなるべし大方皆
盜み取たる物ならん茲な
大盜人めと樣々に
惡口なしければ元より
武道を
琢く大橋文右衞門
賊名を