“菜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さい34.0%
33.5%
かず30.5%
なな0.5%
サイ0.5%
0.5%
パア0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
 蓴菜は俗にいふじゆんさいにして此処ここにてはぬなはと読む。薄加減はじゆんさいの料理のことにして塩のかぬやうにする事ならん。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
はて、なんだ、とおもひながら、こゑけようとして、ひとしはぶきをすると、これはじめて心着こゝろづいたらしく、あらをんなかほげた。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……おかずも、あの、お好きな鴫焼しぎやきをして上げますから、おとなしくしていらっしゃいまし。お腹が空いたって、人が聞くと笑います。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「くさいがい、くさいなな好かんがい。健、くさいななほん好かんがい。」
大根の葉 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
爾今ジコン、当山ノ僧人魯智深ロチシンヲシテ菜園ヲ管理セシム。耕夫コウフノ令、厨入チュウニュウノ百サイ、スベテ右ノ者ニ任ズ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このマアザミはあるいはアザミというのが本当ではなかろうかと初めは想像していたが、しかしそれはそうではなくてやはりマアザミがその名であった。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
栄さんは「大根ダイコパア」という子供を主題した独得の小説をかきました。これは面白い。稲ちゃんは地方新聞に長篇をかいています。これもよい修業です。