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惡辣
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あくらつ
ふりがな文庫
“
惡辣
(
あくらつ
)” の例文
新字:
悪辣
惡辣
(
あくらつ
)
な高利貸しとなつてゐるのを知るに至つて、もう、既に金ばかり欲しがるあり勝ちな平凡人に過ぎなくなつてゐると侮辱するやうになつた。
泡鳴五部作:02 毒薬を飲む女
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
若くて
惡辣
(
あくらつ
)
な溝口屋のために次第に出入りの大名屋敷を奪はれ、三年前伏見屋傳七が死んだ後は、伜の傳之助は店を疊んで
行方
(
ゆくへ
)
知れずになつてしまひました。
銭形平次捕物控:136 鐘五郎の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
おきみはいつの間にか、こゝの片目の主人から、途方もない
惡辣
(
あくらつ
)
な策略のわなに掛けられてゐたのであつた。
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
尤も顏は親の善兵衞の
惡辣
(
あくらつ
)
無殘な性格をそのまゝ承け繼いだやうに、珍らしい不きりやうでした。
銭形平次捕物控:229 蔵の中の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
テイヤには、從兄弟が
鰊釜
(
にしんがま
)
を代用して、かの
惡辣
(
あくらつ
)
な世話人に抱き込まれてゐる。
泡鳴五部作:04 断橋
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
▼ もっと見る
飯田町の伏見屋傳七が死んだのは、噂の通り
縊死
(
いし
)
。溝口屋鐘五郎の
惡辣
(
あくらつ
)
な奸策に乘ぜられて、一つ/\出入大名の屋敷を
縮尻
(
しくじ
)
り、最後にのつ引ならぬ窮境に追ひ込まれて、自分の命を縮めたのでした。
銭形平次捕物控:136 鐘五郎の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
贋金使ひのあまりの
惡辣
(
あくらつ
)
さに、平次も唸らされます。
銭形平次捕物控:274 贋金
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
惡
部首:⼼
12画
辣
常用漢字
中学
部首:⾟
14画
“惡”で始まる語句
惡
惡戯
惡戲
惡口
惡企
惡魔
惡漢
惡巧
惡者
惡人