“あくらつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悪辣87.5%
惡辣9.4%
悪竦3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奪った財宝の八割までを、自分と勘兵衛とが取り、後の二割を、配下の浪人どもへ分配してやった悪辣あくらつ所業しわざなども思い出された。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
若くて惡辣あくらつな溝口屋のために次第に出入りの大名屋敷を奪はれ、三年前伏見屋傳七が死んだ後は、伜の傳之助は店を疊んで行方ゆくへ知れずになつてしまひました。
その時御先手組の与力に伊藤喜兵衛いとうきへえと云う者があった。悪竦あくらつな男で仲間をおとしいれたり賄賂わいろを執ったりするので酷く皆から嫌われていたが、腕があるのでだれもこれをどうすることもできなかった。
四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)