“縊死”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いし93.2%
くびくくり3.4%
いっし3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてその物置へは多少の手入ていれを加えて、つまり肺結核の大学生を置いてやることにしたという。或る日この大学生は縊死いしげた。
白い光と上野の鐘 (新字新仮名) / 沼田一雅(著)
「凶事がある前兆しらせじゃよ、昨夜ゆうべは夢見が悪かった。早速護摩ごまでもかせねばお邸から縊死くびくくりを出してどうするものじゃ。」と令夫人おくさまは大きに担ぐ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
葬式の五日目に、話題に上った上祖師ヶ谷の行衛不明の兵士の消息を乳屋ちちやが告げた。兵士の彦さんは縊死いっししたのであった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)