“悪辣無双”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あくらつむさう50.0%
あくらつむそう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この意味に於て私は、悪辣無双あくらつむさうに切迫した時勢の手前も遠慮なく、堂々と龍村さんの女帯を天下に推称出来る事を、この上もなく喜ばしく思はない訳には行かないのである。
竜村平蔵氏の芸術 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
余の車屋はこの暗い門の下を潜って、城内の満鉄公所まで、悪辣無双あくらつむそうに引いて行った。余は生きた風呂敷包のごとく車の上で浮沈ふちんした。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)