“浮沈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふちん64.7%
うきしずみ23.5%
うきしづ11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余の車屋はこの暗い門の下を潜って、城内の満鉄公所まで、悪辣無双あくらつむそうに引いて行った。余は生きた風呂敷包のごとく車の上で浮沈ふちんした。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この平助のトボケた調子に、隠居も笑い出した、外国貿易に、開港の結果に、それにつながる多くの人の浮沈うきしずみに、聞いている半蔵には心にかかることばかりであった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
なみのまに/\浮沈うきしづんで浮標ブイかたちさへいとあきらかえるほどだ。