“手蔓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てづる97.7%
つづる1.2%
つて1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さあ、愈々いよ/\出世の手蔓てづるが出来かかつたぞ。明日あすは一つあの殿様のお顔を、舶来はくらい石鹸しやぼんのやうにつるつるに剃り上げて呉れるんだな。」
浮田の家中に、よい手蔓つづるもあった。直家の家臣の花房助兵衛とよぶ者である。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お八重から渡す隠語を手蔓つてに、時と場所とを示し合わせ、お八重の盗み出す田安家の器物を、女猿廻しのお葉は受け取り、秘密の場所へ人知れず隠し、今日に及んで来たのであった。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)