“てづる”の漢字の書き方と例文
語句割合
手蔓100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
叔母はさすがに女二人だけの外地の初旅に神経を配って、あらゆる手蔓てづるを手頼って、この地の官民への紹介状を貰って来て私に与えた。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
それ迄の間に彼は二三の手蔓てづるを求めて、御牧の性行その他のこと、父子爵や腹違いの兄弟たちとの関係のことなど、一通りは調べて見
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
推薦者の二家ばかりでなく、手蔓てづるのある限り、閣老たちの屋敷へも行った。そして武蔵の讒訴ざんそをあの調子でいて歩いたのである。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)