“讒訴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ざんそ97.8%
いいつ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
給仕ボーイ頭くらいの者に入れ知恵されて持って来た話というのは、たかだか気位の高い妻の讒訴ざんそをして愚痴をこぼすくらいのものだろうと
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
ねえ、お内儀かみさん、私はなにも人様の讒訴ざんそをするわけではございませんが……あの方の人相をごらんなさい。昨晩も夢を見ましたよ。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そう冒頭まえおきをして葉子は倉地と押し並んでそろそろ歩きながら、女将おかみの仕打ちから、女中のふしだらまで尾鰭おひれをつけて讒訴いいつけて、早く双鶴館そうかくかんに移って行きたいとせがみにせがんだ。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)