“ざんそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
讒訴93.6%
残礎2.1%
残蔬2.1%
纔訴2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ねえ、お内儀かみさん、私はなにも人様の讒訴ざんそをするわけではございませんが……あの方の人相をごらんなさい。昨晩も夢を見ましたよ。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
昔の名残には、ヘロデの建てし街の面影を見るべき花崗岩みかげいしの柱十数本、一丈五尺にして往々わう/\一石より成るもの、また山背さんはいの窪地に劇場の墟址あとあり。麦圃のくろ、橄欖の影に、断柱だんちう残礎ざんそ散在す。
ひとり寒駅ノ泊リ壁ヲ隔テテコレヲ聞ケバ大ニ趣ヲ成ス。晁氏ガ小雨暗々トシテ人寐ネズ。臥シテ聴ク羸馬るいば残蔬ざんそムトイフトコロコレナリ。鶯声ノ耳ニ上ル近キモマタ愛スベシ。
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
するともと/\狡猾な女でございますから、奥方の纔訴ざんそを致し、又若様の纔訴を致すので、何となくう家がもめます。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)