“讒者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ざんしゃ80.0%
ざんしや20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……ふム。……いや義助、とまれ讒者ざんしゃにとれば、わしが女色にょしょくに溺れているなどは、よい口実になるだろう。正成も言いかねぬ」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
讒者ざんしゃの口にかかりでもしたら弁解の辞にさえ窮する次第、とそれで公然医者も呼べず、帰りの道中は謹慎の意味で駕籠から出なかったほどでござるよ。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しかるを 菅神のうらみ玉はざりしは配所の詩哥にてもしらる、 菅神はうらみ玉はずとも賢徳けんとく忠臣の冤謫ゑんてきを天のいきどほりて水旱すゐかん風雷ふうらい異変いへん讒者ざんしや奸人かんじん死亡しばうありしならん。
私の配偶小倉嘉門の取なしで長のいとまに相成り、なまじ口をきいた私の配偶も、讒者ざんしやのために君前を遠ざけられて、身を退いて三名此處の三軒長屋に落着いて、歸參の時節を待つて居りました