“ざんしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
讒者85.7%
慚謝7.1%
纔者7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
讒者ざんしゃの口にかかりでもしたら弁解の辞にさえ窮する次第、とそれで公然医者も呼べず、帰りの道中は謹慎の意味で駕籠から出なかったほどでござるよ。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
正体が知れてからも、出遊の地に二心ふたごころを持って、山霊をないがしろにした罪を、慇懃いんぎんにこの神聖なる古戦場にむかって、人知れず慚謝ざんしゃしたのであるる。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
石田三成等の纔者ざんしゃのためにしりぞけられて蟄居ちっきょしていた加藤清正は、地震と見るや足軽を伴れて伏見城にかけつけ、城の内外の警衛に当ったので、秀吉の勘気も解けたのであった。
日本天変地異記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)