“女色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょしょく33.3%
にょしょく33.3%
によしよく16.7%
いろ8.3%
ぢよしよく8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし允成は謹厳な人で、女色じょしょくなどは顧みなかった。最初の妻田中氏は寛政元年八月二十二日にめとったが、これには子がなくて、翌年四月十三日に亡くなった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「……ふム。……いや義助、とまれ讒者ざんしゃにとれば、わしが女色にょしょくに溺れているなどは、よい口実になるだろう。正成も言いかねぬ」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
心は、『このくじに逢ふ人は運甚だ惡し』と來た、『待人來らず、望み遂げ難し、賣買利なし、元服げんぷくよめとり聟とり旅立ち萬惡よろづわるし、女色によしよくの惑ひ深く慎しむべし』
いけどしぢゞいが、女色いろまよふとおもはつしやるな。たぬまご可愛かあいさも、極楽ごくらくこひしいも、これ、おなことかんがえたゞね。……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
前の僧院にゐた時は、女色ぢよしよくの誘惑を受けると云ふことはめつたになかつた。然るに今度の僧院にるや否や、この誘惑が恐ろしい勢力を以て肉迫して来て、然も具体的に目前に現はれたのである。