“迷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まよ53.9%
まよい15.7%
は5.9%
はぐ5.9%
まよひ5.9%
まど4.9%
ま3.4%
まご2.9%
まい0.5%
まごつ0.5%
まよっ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四国(しこく)の島(しま)へ渡(わた)って、海(うみ)ばたの村(むら)を托鉢(たくはつ)して歩(ある)いているうちに、ある日いつどこで道(みち)を間違(まちが)えたか、山の中へ迷(まよ)い込(こ)んでしまいました。
人馬 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
少なくとも血を分けた親兄弟の情としては、これが本人ただ一人の心の迷(まよい)から出たものと解してしまうことが昔はできなかった。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その上、伊吹の昔ばなしだの、不知哉丸のことなどを、問い出されると、女ごころは、つい、恨みを、迷(は)ぐらかされもする。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兄弟(ふたり)は、何年ぶりかで会ったのである。戦場から戦場の生涯に行き迷(はぐ)れたままのように——久しぶりの邂逅(かいこう)だった。しかも、変った姿で。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
盛遠は、迷(まよひ)がさめて出家するのぢや。俺は、最愛の妻を失うて、いな最愛の妻に、不覺者と見離されて、墨のやうな心を以て、出家するのぢや。
袈裟の良人 (旧字旧仮名) / 菊池寛(著)
云わば我々陰陽(おんよう)の道にたずさわる者は、そう云う迷(まど)える魂を、現(おつつ)の正道に引戻してやろうと云うわけなのだ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
「お兄さん、エ、コリャどうなさりました。迷(ま)い子(ご)に……エ、迷い子はお前のお連れさんでござりますか、年はお幾つぐらい?」
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その見附からない間隙を漸やく見附けて、此処(ここ)ぞと思えば、さて肝心のいうことが見附からず迷(まご)つくうちにはや人に取られてしまう。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
前触(まえぶれ)のあった百万遍を持込みましたろうではありませんか、座中の紳士貴婦人方、都育ちのお方にはお覚えはないのでありまするが、三太やあい、迷(まい)イ児(ご)の迷イ児の三太やあいと
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
御意(ぎょい)に叶(かな)わぬとなると瑣細(ささい)の事にまで眼を剥出(むきだ)して御立腹遊ばす、言わば自由主義の圧制家という御方だから、哀れや属官の人々は御機嫌(ごきげん)の取様に迷(まごつ)いてウロウロする中に、独り昇は迷(まごつ)かぬ。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
夫(そ)れから私が其処に出席すると、重役達の云うに、藩はドウしたら宜(よ)かろうか、方向に迷(まよっ)て五里霧中なんかんと、何か心配そうに話すから、私は之(これ)に答えて
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)