“邂逅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいこう56.0%
めぐりあ13.0%
であ5.5%
いきあ4.5%
でっくわ3.5%
たまさか1.5%
でつくは1.5%
めぐりあい1.5%
めぐりあひ1.0%
かいごう1.0%
でくわ1.0%
でつくわ1.0%
めぐりあわ1.0%
ゆきあ1.0%
わくらば1.0%
0.5%
あいみる0.5%
あう0.5%
あひ0.5%
いであ0.5%
おめにかか0.5%
たま0.5%
でっく0.5%
でッくわ0.5%
ぶつか0.5%
ゆきあひ0.5%
ルコンネッサンス0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これであの娘、の顔を見覚えたナ……と思う。これから電車で邂逅しても、あの人が私の留針を拾ってくれた人だと思うに相違ない。
少女病 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
今でもハッキリ覚えているが、宮中を出る少し前の或る月のよい晩であった。僕は茶店へ這入って行った。そして老夫婦に邂逅った。
喇嘛の行衛 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
でもしめやかにうた兩性邂逅へば彼等は一れて、それでも有繋人目をのみはうて小徑から一ける。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
二人の片輪者と癩人とが、往来の上で邂逅った時、癩人の方で道を避けた。そんなにも二人の片輪者は、恐ろしく気味悪く見えたのであった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
小林城三となって後、金千両を水戸様へ献上して葵の時服を拝領してからの或時、この御紋服を着て馬上で町内へ乗込むと偶然町名主に邂逅した。
蜻蛉を追う友を見てフト気まぐれて遊び暮らし、悄然として裏口から立戻ッて来る事も無いではないが、それは邂逅の事で、ママ大方は勉強する。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ツルゲネーフで思ひ出したが、僕は一度猟夫手記の中にでもありさうな人物に田舎邂逅して、非常に心を動かした事があつた。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
後になって考えると、それが彼の上京後唯一度の父子の邂逅であったのである。それぎり彼は父を見なかった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
実に是邂逅の唐突で、意外で、しかも偽りも飾りも無い心の底の外面流露れた光景は、男性と男性との間にに見られる美しさであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
年に一度思わぬ邂逅なすたびに、いつも拙者が怪しむのは、何時まで経っても其方の姿が、あの上野山下の奇遇の節と、寸分変らぬ美しさ、若々しさを保っているという事じゃ。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
野に生まれて、野にって、そして野に食物をあさる群れの必ず定まって得る運命——その悲しいつらい運命にお作も邂逅した。
ネギ一束 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
と氣のついた時は、此曠野に踏込んでから、もう彼是十哩も歩いてゐた。朝に旅籠屋を立つてから七八哩の間はに馬の足痕の新しい路を、森から野、野から森、二三度人にも邂逅した。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
弱い虎に邂逅せた人は迎えざるに勇士の名を得たのもあろう、『五雑俎』巻九に虎地に拠りて一たび吼ゆれば屋瓦皆震う、予黄山の雪峰にあって常に虎を聞く、黄山やや近し
で俺はきゃつに邂逅い、赤心を披瀝して談じるつもりだ。解ってくれるに相違ない。そこで江戸と江戸の市民と、徳川家と慶喜公とは、助けることが出来るのだ。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
また、邂逅に吐息なす心のの穗に出でゝ
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
彷徨ってそこ迄行ったのであった。詐欺師と邂逅ったロハ台へ、私は一人で腰をかけていた。生暖かい夜風、咽るような花の香、春蘭の咲く季節であった。噴水はすでに眠っていた。
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
『僕とそうして園子さんとはね、是から警察へ行かなけりゃならない。或は君とは最う是れっきり、邂逅ことが出来ないかも知れない。で君は健康に暮らすがよい』
人間製造 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
『なぜ警察へいらっしゃるのです? なぜ邂逅ことが出来ないのです?』
人間製造 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
どうも誠に思ひけないことでおさんに邂逅ました、だおにはからなかつたが、今度はお眤近にならう……まア此時節つて貴方御零落になつて、んともひやうがない
我等は決鬪することを好まず。さきに邂逅ひたるときの狂態は何事ぞ。言ふこともあるべきにかゝることをばなど言ひたる。れどもこのたびはすべし。今宵は我と倶に芝居見に往け。
「いや縁者でも知己でもござらぬ。しかも今日邂逅ったばかりの、赤の他人でござりまするがな……」——純八はに眉をひそめ「何か老僧のご病気に就き不審の点でもござりまするかな?」
高島異誌 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
此消息人目りもなく、玉簾やすやすえて、るは邂逅なる令孃便りを日毎るばかり、事故ありげなるも、此處にはじめて朧々わかれば
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
数年前物故した細川風谷の親父の統計院幹事の細川広世が死んだ時、九段の坂上で偶然その葬列に邂逅わした。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
「何も目が見えんからといって、船に乗られんという理窟はすこしもない。盲人が船に乗るくらいは別に驚くことはないよ。僕は盲目の船頭に邂逅したことがある。」
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それじゃア手前は『夫婦斬り』だな! こいつアい所で邂逅った。逢いてえ逢いてえと思っていたのだ。ヤイ侍よく聞きねえ。
柳営秘録かつえ蔵 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
筑波嶺のみちの邂逅にやまびとゆ聞きて知りたるやまぶきさうの花
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「あたし、あれ以来日本の夢も見たことがなかったの。……あなたとこんなところでお目にかかるなんて、ほんとうに奇遇ね。この邂逅は、たしかにふしぎよ」
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)