“であ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
出逢39.0%
出遇25.1%
出会10.0%
出遭6.5%
邂逅5.2%
遭遇4.3%
出會4.3%
出合3.9%
出歩0.9%
立会0.4%
経験0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
順一が事務室に現れたのは、朝のも大分高くなっていた頃であったが、ここにも茫とした顔つきのねむそうな人々ばかりと出逢であった。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
同じく宗教家の反対に出遇であい、特にソルボンヌ大学の神学部ではビュッフォンを責めて、その説を取消させてしまったということです。
チャールズ・ダーウィン (新字新仮名) / 石原純(著)
こまっていると、ふいにくつおとがしたので、まさしく、てき出会であったと、がまえすると、おもいがけない、親友しんゆうだったので、二びっくりした。
たましいは生きている (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし人間がだんだん発意を重んずるようになると、その長い独白がちょいちょい聴衆の質問や反駁に出遭であって中断される。
新秩序の創造:評論の評論 (新字新仮名) / 大杉栄(著)
でもしめやかにかたうた兩性りやうせい邂逅であへば彼等かれらは一さいわすれて、それでも有繋さすが人目ひとめをのみはいとうて小徑こみちから一あひだける。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
私はかみの方から麦酒の空瓶らしいのを両手にかかえて小走りに駈けて来る八つか九つぐらいの卵色の軽い服を着けた亜麻色の髪の女の子に遭遇であった。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
思ひがけなく私に出會であつてもそれを喜ぶものゝやうに、いつも何か一口言葉をかけたり、時に微笑ほゝゑみも見せるのであつた。
あいちやんは爪先つまさき立上たちあがり、きのこふちのこくまなくうちはしなくもそのたゞちにおほきなあを芋蟲いもむし出合であひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
やすんでけたところさへ大抵たいてい其儘そのまゝにしてはふつていた。かれ下宿げしゆくつくゑうへに、このノートブツクを奇麗きれいげて、何時いつても整然せいぜん秩序ちつじよいた書齋しよさいからにしては、そと出歩であるいた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「いやいや。確かに竹刀しない離れがして来たぞ。のう平馬殿……お手前はこのじゅう、どこかで人を斬られはせんじゃったか。イヤサ、真剣の立会であいをされたであろう」
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
熾盛さかんな青春の時代ときよに逢ひ乍ら、今迄経験であつたことも無ければ翹望のぞんだことも無い世の苦といふものを覚えるやうに成つたか、と考へると
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)