“でつくは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
出会47.6%
出會28.6%
邂逅14.3%
撞見4.8%
遭遇4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
び/\にんでゐるうち、一なにかでんだおぼえのある恋愛論れんあいろん出会でつくはしなどするのであつたが、ハイカラな其青年そのせいねん面目めんもくが、さきえるやうである。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
「わたしはお前の父親のやうなもので、お前の産みの父親よりもつと縁の深いものだ。どうだ、わたしの風體ふうていは」といふやうな者に出會でつくはした氣がする。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
知らぬ獣に邂逅でつくはした山羊の様な眼をして、女は卓子の彼方むかうに立つた! 然しアノ眼に、俺を厭がる色がちつとも見えなかつた。然うだ、吃驚びつくりしたのだ。唯吃驚したのだ。尤も俺も悪かつた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
何でもたいした人数ひとかずが居るのぢや御座いませんか、それならもう少し気のいた、肌合はだあひの好い、うれしい人に撞見でつくはしさうなものだと思ひますのに、一向お目に懸りませんが、ねえ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
一昨々日さきをとゝひ、』と銀之助は丑松の方を見て、『君が斯のお寺へ部屋を捜しに来た日だ——ホラ、僕が散歩してると、丁度本町で君に遭遇でつくはしたらう。 ...
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)