“でっく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
出会50.0%
出喰16.7%
出食16.7%
邂逅16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでいよいよ復讐の決心をする。偶然或る日、日比谷公園のドライヴ中某紳士を発見する。いつか又出会でっくわす。之を知った子爵は某紳士の通る時間をはかって自動車を駈って摺れちがう。
彼は誰を殺したか (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
有体ありていに云えば、客を迎えるというより偶然客に出喰でっくわしたというのが、この時の彼女の態度を評するには適当な言葉であった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そうとはちっとも知らずに、食堂に入って飯を食っていると、突然この顔に出食でっくわして一驚いっきょうきっした。もとより犬の食堂じゃないんだけれども、犬の方で間違えて這入はいって来たものと見える。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
数年前物故ぶっこした細川風谷の親父の統計院幹事の細川広世が死んだ時、九段の坂上で偶然その葬列に邂逅でっくわした。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)