“物故”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶっこ75.0%
ぶつこ18.8%
なくな6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分の級に英語を教えていた、安達あだち先生と云う若い教師が、インフルエンザから来た急性肺炎はいえんで冬期休業の間に物故ぶっこしてしまった。
毛利先生 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
物故ぶつこしてから、もう彼是かれこれ五十年になるが、生前一時は今紀文いまきぶん綽号あだなされた事があるから、今でも名だけは聞いてゐる人があるかも知れない。
孤独地獄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
初元結といえば、ずっと前に、もう物故なくなってしまった朱絃舎しゅげんしゃ浜子が、これが、初元結だといって、一束の菊の苗をもってきてくれた。