“示寂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じじゃく87.5%
じじやく12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その名の起りは片手で握った形が、骨張った馬の背なかに似ているからだろうが、それを仏陀ぶっだ示寂じじゃくと結び付ける理由はなお不明である。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
彼の全貌が、やがて大成された相を以て、はっきりと再び吾人の眼にうかび出して来るのは、何といっても、晩年熊本に定住してからの武蔵である。五十七歳以後、六十二歳で示寂じじゃくするまでの彼である。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これは芭蕉の示寂じじやく前一日に起つた出来事である。芭蕉の俳諧に執する心は死よりもなほ強かつたらしい。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)