“示現”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じげん83.3%
まぼろし16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百人の白拍子をして舞はせられしに、九十九人舞ひたりしに、其験そのしるしもなかりけり。しずか一人舞ひたりとても、竜神りゅうじん示現じげんあるべきか。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
なんでこんな田舎の破寺やれでら示現じげんなされましょうぞ。おかみではただいま白蓮教びゃくれんきょうをきびしく禁じていられます。
ダニエル書の中に、ダニエルが示現まぼろしを見たところに「をさたる君の一なるミカエル来たりて我を助けたれば、我勝ち留りてペルシヤの王たちの傍にをる。」
ミケル祭の聖者 (新字旧仮名) / 片山広子(著)
彼等は人間であつたとしても差支へないのだが、ただミカエルだけは人間にまのあたり現はれたことはなかつたらしく、夢にだけ示現まぼろしにだけ現はれて、悪と戦ふ天使であつたやうだ。
ミケル祭の聖者 (新字旧仮名) / 片山広子(著)