示現じげん)” の例文
百人の白拍子をして舞はせられしに、九十九人舞ひたりしに、其験そのしるしもなかりけり。しずか一人舞ひたりとても、竜神りゅうじん示現じげんあるべきか。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
なんでこんな田舎の破寺やれでら示現じげんなされましょうぞ。おかみではただいま白蓮教びゃくれんきょうをきびしく禁じていられます。
時代は異なり地方色は別れても、それらを越えたある共有の美が示現じげんされる。人も物も正しい美において結合することができる。差別にあってなお差別に終らない公の美がある。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
示現じげん最初さいしょ将軍しょうぐん
それは美によって義とせらるる神の王国を、地上に示現じげんしようとの密意である。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
しずか一人舞いたりとても、竜神示現じげんあるべきか。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)