“示顕”の読み方と例文
読み方割合
じげん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはゆうべ判ったのだ——一種の示顕じげんを蒙ったように突然に判ったのだ。なんという単純なことだ——なんという怖ろしい単純だ!
神さまの御力みちからのこんな驚くべき示顕じげんのことを思うと、自分一個の生命いのちなどという取るにも足らぬことを考えるのはなんというばかげたことだろう、と考えはじめました。
楡葉にれはは頷いた。そして心ひそかに、わが子が百日の参籠とあの精進の結果、何ものか神霊の示顕じげんを得て、志す剣の工夫のうえに、一つの光明を掴み得たにちがいないと思った。
剣の四君子:03 林崎甚助 (新字新仮名) / 吉川英治(著)