“であい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
出会42.1%
出逢21.1%
出合15.8%
15.8%
5.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから、こういう出会であいは、三回かぎりのこと。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
私の帽子の上に不意に落ちて来た桜の実が私のうちに形づくり、拡げかけていた悲しい感情の波紋はもんを、今しがたの気づまりな出会であいがすっかりき乱してしまったのを好い機会にして。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
帆村探偵との出会であいも、その発作中ほっさちゅうの出来事だった。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そんな最初の出会であいの時には、大概たいがいの少女たちは、自分が見つめられていると思う者からわざとそっぽを向いて、自分の方ではその者にまったく無関心であることを示したがるものだが
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
当時、私は自分の田舎訛りを非常に気にしていたのは事実であるから、それは、たしかに周さんとの出会であいの当初に於いても、共感を生ぜしめた卑近なきっかけの一つになったのは前にも幾度となく、くどいくらいに念を押して説明して来たとおりで
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
だから、お前に一つ折入て頼みがある。お前が言う通り、桜井がこの節は毎日のように乃公の留守を附狙つけねらって入込むという証拠には、どうだ二人で出逢であいをしているところを乃公に見せてはくれまいか。きょうは赤十字社の北佐久総会というのがあるから、乃公は其処へ出掛るふりをして、お隣の小山さんに話している。よしか。桜井が来たらば、直に乃公の処へ知らしてくれ。お前の役はそれで済むんだ。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
元来滝とは奔湍ほんたんの意であって瀑布の義がない、ここは奔湍であって瀑布があるのでないから、よく下名したものというべきである、それから平坦地となって所々に人家と耕地がある、石滝から二里ばかりで北又川の一大支流の中又川の出合であいとなる
平ヶ岳登攀記 (新字新仮名) / 高頭仁兵衛(著)
植木屋であいも誘われて、残らずどやどや駆けて出る。
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
せんの義庵先生は、市に大隠をめて浜町にすまったので、若い奴等やつらなどと言って紋床へ割込んで、夕方から集る職人仕事師であいを凹ますのを面白がって、至極の鉄拐てっか、殊の外稲荷が贔屓ひいきであったので、若先生の髪も紋床が承る。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)