“取囲”のいろいろな読み方と例文
旧字:取圍
読み方割合
とりかこ50.0%
とりま33.3%
とりかこま5.6%
とりまい5.6%
とりまか5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼山々こそ北海道中心の大無人境を墻壁しょうへきの如く取囲とりかこむ山々である。関翁の心は彼の山々の中にあるのだ。余は窓にって久しく其方を眺めた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
一同はお仙を取囲とりまいて種々なことを尋ねて見た。お仙は混雑した記憶を辿たどるという風で、手を振ったり、身体からだゆすったりして
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
こんな処へ導かれて来て、こんな怪物共ばけものども取囲とりかこまれたからは、自分の智恵や力で自分の運命を左右する訳には行かぬ。運を天に任すと云うのは、まことに今のお葉の身の上であった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
なーるほど、にこやかでほゝふくれてゐるところなんぞは大黒天だいこくてんさうがあります、それに深川ふかがは福住町ふくずみちやう本宅ほんたく悉皆みな米倉こめぐら取囲とりまいてあり、米俵こめだはら積揚つみあげるからですか。
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
山三郎が圖書と小原山に於て出会であいのお話で、彼方かなたには同類が沢山ありますから大勢に取囲とりまかれるかと思ってくと