“てあい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手輩27.3%
23.6%
手合21.8%
14.5%
徒輩5.5%
連中5.5%
人達1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『それが近頃では、三味線が鳴ったり……大きな声では申されませぬが、町奴とかいう手輩てあい出入でいりして博奕ばくちをなさるお屋敷もあるとか』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、同宿のほかのてあいのように、土方どかただとか車力だとかいうような力業ちからわざでなく、骨も折れずにいい金を取って、年の若いのに一番稼人かせぎにんだと言われている。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
「弘法顔」という言葉は、自ら弘法を以て任じている場合にも使われるが、もしそんな手合てあいがあれば、必ず山師にきまっている。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
扶持ふちでは実際に食えない実状なのだから仕方がない。それに起因して、自暴自棄になりかかっているてあいがかなりある。
(新字新仮名) / 吉川英治(著)
牛のように飲むことをもって酒飲みの本領と心得ている徒輩てあいが、口端から、しずくをこぼしてまで我慢して、飲みくらをしている。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところがファルスの作者達は、さういふ歎きに一向お構ひなく、此等の悲しきピエロとかスガナレルといふ連中てあいを、ヤッツケ放題にヤッツケて散々な目に会はすのである。
FARCE に就て (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
どんな叩き大工が来ても、棟梁株のいゝ人達てあいが来てもおんなしように扱っているんで、中には勃然むっとする者もありますが、下廻りのものは自分達を丁寧にしてくれる嬉しさからワイ/\囃しています。