“徒輩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とはい38.9%
ともがら22.2%
てあい16.7%
やから16.7%
てあひ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
理解なき徒輩とはいからしばしば空虚な言葉として受け取られている「人類」なるものは、理解ある人にとって切実なる現前の実在である。
文壇も劇壇も、たとへ根柢の無い勢力ではあらうけれど、ほしいままに跋扈してゐるのは向不見の強味を持つ徒輩ともがらである。
と、こう四人は、その中でも、毎晩のように詰かけて、碁には負けても、そのほうでは一歩も退かない意気を示している徒輩てあいであった。
魚紋 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「国許では、久光公がござるゆえ、かようのことも起る。根元は、久光公ゆえ、この君を討取れなどと、悪逆無双の説をなす徒輩やからも、ござります」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
それから我々は何しろ二千五百年の歴史ある国に生まれたのだからエスキモーや西比利亜の徒輩てあひと違つて立派な来歴がある。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)