徒輩やから)” の例文
「国許では、久光公がござるゆえ、かようのことも起る。根元は、久光公ゆえ、この君を討取れなどと、悪逆無双の説をなす徒輩やからも、ござります」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「まるで餓鬼畜生だ。飼犬を殺して、あろうことか、この尊い仏地を穢して煮て喰おうというのだ。浅間しい畜生道の仕業だ。お前等のような堕地獄の徒輩やからは一時も、ここに置く訳には行かん!」
放浪の宿 (新字新仮名) / 里村欣三(著)
「庄屋、百姓のたぐいには、流言りゅうげんをふりいてもらえば、無智な徒輩やからは、手もないて」
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)