“やから”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
75.1%
11.5%
4.6%
家族2.8%
徒輩1.4%
一族0.5%
儕輩0.5%
0.5%
奴輩0.5%
宅眷0.5%
(他:5)2.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……ても、らちのないやからでございますな。わが子はどこにと、空飛ぶ鳥を見ても案じている親どももありましょうに」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人間は、一度は光輝こうきな世界を有していたことがあったのをあわれむべくもみずから知らない不明なやからです。
『小さな草と太陽』序 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わが子のかうべぬきんでられて、やもめとなれる冠を戴き、かの受膏じゅかうやから彼よりいでたり 五八—六〇
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
白き犬に布をけて、鈴を著けて、おのがやから、名は腰佩こしはきといふ人に、犬のつなを取らしめて獻上りき。
正親 神の御告をあざけるやからは惡魔も同然ぢや。退すされ、すされ。(御幣にて加賀を打つ。)
能因法師 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
外記 書置などと云ふものは、この世に未練のあるやからが、亡き後を思うて愚痴をかき殘すか。
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
かくてかの父たり師たりし者は己が戀人及びはやいやしきひもを帶とせし家族やからとともに出立いでたてり 八五—八七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
家族やからの消失するを聞くともあやしみいぶかることなからむ、まちさへ絶ゆるにいたるをおもひて 七六—七八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「庄屋、百姓のたぐいには、流言りゅうげんをふりいてもらえば、無智な徒輩やからは、手もないて」
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「国許では、久光公がござるゆえ、かようのことも起る。根元は、久光公ゆえ、この君を討取れなどと、悪逆無双の説をなす徒輩やからも、ござります」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
我汝に誓ひて曰はむ(願はくはわれ高きに達するをえんことを)、汝等の尊き一族やからは財布とつるぎにおけるほまれの飾を失はず 一二七—一二九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
耆婆きばさじなげ癩病らいびょう接吻くちづけくちびるポロリとおちしに愛想あいそつかしてならんなど疑う儕輩やからなるべし
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しかしわれはひときずつそこなやからとはちがふ。
不安や恐怖もて人を脅やかす奴輩やから
人間失格 (新字新仮名) / 太宰治(著)
第九輯百七十七回、一顆いつくわの智玉、みちに一騎の驕将をらすといふ一段を五行或は四行の大字にものしぬるに字行じのかたちもシドロモドロにてかつ墨のかぬ処ありて読み難しと云へば宅眷やからに補はせなどしぬるほどに十一月しもつきに至りてはさながら雲霧の中に在る如く
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
あしき人はその生ける日の間つねに悶え苦しむ……その耳には常に怖ろしき音きこえ、平安の時にも滅ぼす者これに臨む……彼は富まず、その貨物たからは永く保たず、その所有物もちものは地に蔓延ひろがらず……邪曲よこしまなる者の宗族やから零落おちぶれ、賄賂まいないの家は火にけん」という。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
見損うな。殿上の衣冠などは雛人形ひなにんぎょうでも着る。また、すでに白骨となった者、生ける一門の族党やから、ましてそちまでを、裏切っていいものか。尊氏はそちたちが観ているよりは、ずんと欲望の深い悪党なのだ。わしが仕尽くすごうはこんなことでは終るまい。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
穢多の中でも卑賤いやしい身分のものと見え、其処に立つて居る丑松を同じ種族やからとは夢にも知らないで、妙に人をはゞかるやうな様子して、一寸会釈ゑしやくし乍ら側を通りぬけた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
一の美しき流れシェストリとキアーヴェリの間をくだる、しかしてわが血族やから稱呼となへはその大いなる誇をばこの流れの名に得たり 一〇〇—一〇二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
足柄あしがらの箱根の山の中には数え切れぬほどの不逞ふていやからどもが蟠居ばんきょしているのだそうだ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
あるいは、憎むべき不逞ふていやからどもがいついかなる場合に我々に刃向って来るかも分らないのだ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)