奴輩やから)” の例文
夜半ものものしい出立の人相の悪い奴輩やからから、のっけに宣旨の使いといわれても信用はできぬ。腕に覚えがあるかどうか知らぬが、いきなり斬りかかってくる。
不安や恐怖もて人を脅やかす奴輩やから
人間失格 (新字新仮名) / 太宰治(著)
それにしても侍の道を知らぬ奴輩やからじゃ。われらに何もできまいと思うて、平家はかかる仕打ちも平気で行なっておるのじゃ。これほど馬鹿にされては源氏の名もすたる。
近頃、御所の廻りを妙な奴輩やからがうろつくのは存じておった。大したこともあるまいと、今夜も馬鹿にしておったのは拙者の間違いであったが、どうも大層なことをやるご仁たちじゃ。