家族やから)” の例文
我はフィオレンツァにこれらの家族やからと他の諸〻の家族とありて、歎くべき謂れなきまでそのいと安らかなるを見たり 一四八—一五〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「おれが身は、しさいあって、仮に坊主となって山入りするから、当ぶん世間へは顔もみせまい。三、四年がほどは国元へも立ちよらぬと、わが家の家族やからにつたえてくれい」
伯母おばに連れられて帰京し、思いも掛けぬ宣告を伝え聞きしその翌日より、病は見る見る重り、前後を覚えぬまで胸を絞って心血のくれないなるを吐き、医は黙し、家族やからまゆをひそめ
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
青甕あをがめぞ。』——今こそ家族やから
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
三人なる家族やからなれば
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
我は彼等の爲にこそ斯かる家族やからの中にあるなれ、我を誘ひて三カラートの合金まぜがねあるフィオリーノを鑄らしめしは乃ち彼等なればなり 八八—九〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
宮を殺した悪党よの、畜生よのとそしるだろう。家の家族やからも肩身のせまい思いで世間を歩けもしまい。後日、恩賞にあずかったところで、生涯そんな人中では幾日心からたのしい日を持てるだろうか。
今我信じ難くして而してまことなる事を告げむ、ラ・ペーラの家族やからちなみて名づけし門より人かの小さき城壁の内に入りし事即ち是なり 一二四—一二六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
みせるぞ。故郷くに家族やからをたのんでおくぞよ
またこれらの家族やからありて、その民榮えかつ正しかりければ、百合は未ださかさに竿に着けられしことなく 一五一—一五三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)