“種族”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅぞく61.5%
しゆぞく15.4%
やから7.7%
アルト7.7%
クラツス7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほかの生物せいぶつ生存競争せいぞんきょうそうほろびても、協力生活きょうりょくせいかつをするありの種族しゅぞくだけはさかえるのだ、世界せかいじゅうどこでも、ありのいないところはないだろう。
戦友 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もっとも朝鮮ちようせん臺灣たいわん石器時代せつきじだいは、日本内地につぽんないちほうとはまったくことなつた、べつ種族しゆぞくんでゐたことは注意ちゆういようします。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
穢多の中でも卑賤いやしい身分のものと見え、其処に立つて居る丑松を同じ種族やからとは夢にも知らないで、妙に人をはゞかるやうな様子して、一寸会釈ゑしやくし乍ら側を通りぬけた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
愛を凝視せよ、愛を生きよ、そのとき私たちは初めて愛の種族アルトに気がつくであろう。すなわち母子の愛と、男女の愛と、隣人の愛とが区別せられて感ぜられるようになるであろう。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
自由論派はその論拠をつねに義理の上に置き、ただ人類を見て種族クラツスを見ず。
近時政論考 (新字新仮名) / 陸羯南(著)