種族しゅぞく)” の例文
ほかの生物せいぶつ生存競争せいぞんきょうそうほろびても、協力生活きょうりょくせいかつをするありの種族しゅぞくだけはさかえるのだ、世界せかいじゅうどこでも、ありのいないところはないだろう。
戦友 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なぜかといえば、てきたたかうときにはとても勇敢ゆうかんでしたし、またこの種族しゅぞくの上にふりかかってきたわざわいにもかかわらず、よくがんばりとおしたからです。
おたがいにその国をののしったり、種族しゅぞくをののしったりすることはつつましまなければならん。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
もしもどこかで、洪君のためによき配偶はいぐうが見つかるならば、われわれ人類は、やがてネオピポスコラ族という新しい種族しゅぞくをつくり、この地中に、繁栄することでありましょう。
びた深林しんりん背景はいけいに、何と云う好調和こうちょうわであろう。彼等アイヌはほろび行く種族しゅぞく看做みなされて居る。然し此森林しんりんに於て、彼等はまさあるじである。眼鏡めがねやリボンの我等は畢竟ひっきょう新参しんざん侵入者しんにゅうしゃに過ぎぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「なんというおそろしいかおつきをしている野蛮人やばんじんであろう。人間にんげんうというのは、この種族しゅぞくではなかろうか!」と、こころおもったのでありました。
幸福に暮らした二人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
だって、コウノトリというものは、同じ種族しゅぞくのものとだけつきあうのがすきなのですから。
ながあいだに、ちがった種族しゅぞく種子たね種子たねとがむすって、いっそううつくしい人間にんげんまれたことに、不思議ふしぎがありません。
砂漠の町とサフラン酒 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのわけは、もと、このまちおんなが、みなみから、きたから、またひがしから、世界せかい方々ほうぼうから、さらわれてきた、種族しゅぞくのちがった、うつくしいおんなたちの子孫しそんであるからです。
砂漠の町とサフラン酒 (新字新仮名) / 小川未明(著)
日数にっすうがたってから、そのとりが、いかるがであることもわかりました。なんでも、はとの種族しゅぞくぞくするこのとりは、とりなかでもよく大空おおぞら自由じゆうける、つばさつよとりだということをりました。
自由 (新字新仮名) / 小川未明(著)