“背景”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
バック43.8%
はいけい34.4%
バツク9.4%
うしろ9.4%
どうぐ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「僕もこれは読んでいないが、いったい、あアいう連中の書いてる物はいずれも小器用にはまとまってるが、少しも背景バックや深みがない」
猫八 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
(うるさい。ブリキになったり貝殻になったり。しかしまたこんな桔梗ききょういろの背景はいけいに、楊の舎利しゃり[※4]がりんと立つのはわるくない。)
ガドルフの百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
共にラフアエルの画集をひもどきて我、これらのぐわにある背景バツクの人酔はしむる趣こそ北伊太利イタリーあたりの景色を彼が神筆に写し取りたるものとか聞く。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ちょうど尾花の背景うしろもある、牛頭馬頭ごずめず眼張がんばりながら、昔のかたを遣ってみべいと
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こういう背景どうぐで、何かて見とうござります
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)