背景うしろ)” の例文
ちょうど尾花の背景うしろもある、牛頭馬頭ごずめず眼張がんばりながら、昔のかたを遣ってみべいと
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一つ立てずに薄眼を開いてぼんやり首を眺めていると、首は青竹に突き刺さって仔細あり気なしかめっ面、顔一面に血糊がって流れて灰色の雲低い空を背景うしろに藤吉を見下ろしているところ
背景うしろにおいた屏風と両わきの袖幕とが、装置といえばいえもする。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)