“背馳”の読み方と例文
読み方割合
はいち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼自身は修行の際に語録を読むことをやめて専心に打坐たざした。しかし打坐を重んずることは言葉による表現と背馳はいちするものではない。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
そうして一時は仏説などの因果の考えとは全く背馳はいちする別物であるかのように見えたのが、近ごろはまた著しい転向を示して来て
科学と文学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
それは目的とはまったく背馳はいちしていて、かえってクリストフを遠ざけていた。クリストフはもはやその不機嫌ふきげんさを隠そうとしなかった。