“舎利”のいろいろな読み方と例文
旧字:舍利
読み方割合
しゃり87.1%
しやり12.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「わしは仏様を焼いて、お前さんたちのありがたがっているお舎利しゃりを取るのだ。」「木仏の頭からお舎利が出てたまるものですか。」
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
(うるさい。ブリキになったり貝殻になったり。しかしまたこんな桔梗ききょういろの背景はいけいに、楊の舎利しゃり[※4]がりんと立つのはわるくない。)
ガドルフの百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
抛下はうかす、吾家ごかの骨董羹。今日こんにちきつし得て珍重ちんちようならば、明日みやうにち厠上しじやうに瑞光あらん。糞中の舎利しやり大家たいかよ。(五月三十日)
二人が舎利しやり魂魄たましひも粉灰にされて消し飛ばさるゝは、へたな細工で世に出ぬは恥も却つて少ないが、遺したものを弟子め等に笑はる日には馬鹿親父が息子に異見さるゝと同じく
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)