“しゃり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
舎利75.0%
這裏16.7%
捨利2.8%
捨離2.8%
這裡2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(うるさい。ブリキになったり貝殻になったり。しかしまたこんな桔梗ききょういろの背景はいけいに、楊の舎利しゃり[※4]がりんと立つのはわるくない。)
ガドルフの百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
禅僧がよく「這裏しゃり」とか「箇裏こり」とか「箇中」とかいうが、面白い表現で「現下のこのもの」という意である。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
天道流での「軍捨利しゃり払い」だ! すくむがように肩をちぢめたが、中段に構えている紋也の刀を、自分の額へ受ける覚悟で、縮めた肩で躍りかかった。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
放恣ほうしと奔放もまた、規矩を捨離しゃりした境地においてではなく、規矩を拘束として感じないほどに規矩を己れのうちに生かせた境地において、初めて美しく生かされるのであるということを。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
這裡しゃりの消息を知ろうと思えばやはり懸崖けんがいに手をさっして、絶後ぜつごに再びよみがえるてい気魄きはくがなければ駄目だ
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)