“しゃり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
舎利72.7%
這裏18.2%
捨利3.0%
捨離3.0%
這裡3.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでもえぬ、一生逢えぬ、骨が舎利しゃりになって、墓に草が生えるまで逢う事が出来ぬかも知れぬと書いた人がある。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「会わすも会わさぬも親の権利。骨が舎利しゃりになっても、動くもんか。けえけえれ、色情狂いろきちがいめ」
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
禅僧がよく「這裏しゃり」とか「箇裏こり」とか「箇中」とかいうが、面白い表現で「現下のこのもの」という意である。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
また自ら進んで適意の刺戟を求めあとうだけの活力を這裏しゃりに消耗して快を取る手段との二つに帰着してしまうよう私は考えているのであります。
現代日本の開化 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
天道流での「軍捨利しゃり払い」だ! すくむがように肩をちぢめたが、中段に構えている紋也の刀を、自分の額へ受ける覚悟で、縮めた肩で躍りかかった。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
放恣ほうしと奔放もまた、規矩を捨離しゃりした境地においてではなく、規矩を拘束として感じないほどに規矩を己れのうちに生かせた境地において、初めて美しく生かされるのであるということを。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「向上の一路はヴァイオリンなどで開ける者ではない。そんな遊戯三昧ゆうぎざんまいで宇宙の真理が知れては大変だ。這裡しゃりの消息を知ろうと思えばやはり懸崖けんがいに手をさっして、絶後ぜつごに再びよみがえるてい気魄きはくがなければ駄目だ」と独仙君はもったい振って
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)