“このうち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
此家31.6%
此中21.1%
此内21.1%
這裏10.5%
当楼5.3%
此裡5.3%
此邸5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「火事氣違ひの仲吉ですよ。三河屋の細工物屋の息子、親父の市五郎は、此家(このうち)のお神さんの兄貴ですぜ」
呼ぶスハヤ尤物(いうぶつ)は此中(このうち)に在るぞと三人鵜の目鷹の目見つけなば其所(そこ)に入(い)らんとする樣子なり我は元より冷然として先に進み道のかたへの菫(すみれ)蕗(ふき)の薹(たう)蒲公英(たんぽゝ)茅花(つばな)など此(こゝ)に殘(のこん)の春あるを
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
小川町辺(をがはまちへん)の去(さ)る御邸(おやしき)の前(まへ)を通行(つうかう)すると、御門(ごもん)の潜戸(くゞりど)へ西(にし)の内(うち)の貼札(はりふだ)が下(さが)つてあつて、筆太(ふでぶと)に「此内(このうち)に汁粉(しるこ)あり」と認(したゝ)めてあり、ヒラリ/\と風で飜(あほ)つて居(を)つたから
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
這裏(このうち)には惡しきもの住めり。人若し過(あやま)ちて此門に入るときは、多くは再びこれを出づることを得ず。その或は又出づるものは、痴なるが如く狂せるが如く、復(ま)た尋常人間の事を解せずといふ。
同じ様な事あり畢竟(ひっきょう)何故(なにゆえ)とも分明(わか)らねど世間に知れれば当楼(このうち)の暖簾(のれん)に疵(きず)が付(つく)べし、この事は当場(このば)ぎり他言は御無用に願うと、依嘱(たのま)れ畏々(おそるおそる)一(ひ)ト夜(よ)を明(あか)したる事ありと、僕に話したが昔時(むかし)の武辺者(ぶへんしゃ)に
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
第(だい)三場(ぢゃう) 同處(どうしょ)。墓場(はかば)。(此裡(このうち)にカピューレット家(け)代々(だい/″\)の廟所(べうしょ)ある體(てい))。深夜(しんや)。
初春のことで、かねて此邸(このうち)だと思う、武家の後家(ごけ)の住居をつきとめると、流していた一文獅子(じし)を引っぱってきて、賑わしく窓下で、あるっかぎりの芸当をさせ、自分は離れた向う角にいた。