“筆太”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふでぶと95.5%
ふでふと4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まず普通の病死らしく見えるのですが、唯ひとつ不思議なのは、そのひたいのまん中に『犬』という字が筆太ふでぶとに書いてあるのでした。
半七捕物帳:59 蟹のお角 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
とこ掛軸かけじく筆太ふでぶとに書かれた「平常心」の三字も、今のかれにとっては、あまりにもへだたりのある心の消息でしかなかったのである。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
「梅本」「うれし野」「浮舟うきぶね」「青柳あおやぎ」など、筆太ふでふとに染め出した、浅黄あさぎの長い暖簾のれんなどが、ヒラリヒラリとなびいている。店の作りが変っていて、隣りの店とのへだてがない。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)