“筆蹟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひっせき54.8%
40.3%
ひつせき3.2%
フデアト1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
星巌の室紅蘭こうらんの書も、扇面や屏風びょうぶなど数点を蔵していること、山陽の女弟子として名高い江馬細香えまさいこう筆蹟ひっせきも幾ふくかを所持していること
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「皮を剥いたって、石のつぶては食えそうもないな、——おやおや大層念入りな手紙だ。昨夜お栄から来た手紙と、そっくりの筆蹟だろう」
能筆と噂された佐次郎の筆蹟ひつせきは、全く見事なもので、新助の死體の下にあつた、淺草紙の文字とは比較にもなりません。
これや此の 書看フミミふければ、夜七夜も 寝でありきとふ 神の筆蹟フデアト
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)